時空は越える　

ある時そこは実家だ、思えば初めての場所なのに長く住んでる気持ちで当たり前に生活している。妹2人と私とお母さん、お父さんが亡くなって直ぐの時間にいるようだ。なんも変哲も無い日常生活を送っているようだが何かがおかしい。

突然目が覚めた、場所は今住んでる家、お母さんと2人、真っ暗な真夜中だ。やけに生々しい夢だ、妹の一人はもう今はこの世に居ないはずなのに、活き活きと生きていた。本当はお父さんより妹の方が先になくなっているのだが、パラレルワールド別の場所で時間が動いてる。

いや今同じ時間に沢山の色んな人の時間が存在している。沢山の世界が一緒に存在していて、たくさんの物語が奏でなれている。淡々と進み続けるなかに存在する時空。私がみる世界はたった1つ私が見えてる世界だけ。瞬間瞬間は一緒に居た人と同じような世界をみているようですが本当は皆違う世界をみている。なので世界は人の数、生物の数だけ存在する、時間も加えるともっとたくさんの世界だ。

今なにを見ているのだろう、想像しているものも含めるとどんだけ世界が存在していているのだろう。時空の隙間や捻れの中でなにか垣間見れるもう一人の別な自分や知ってるが違う世界の人とあえたりするのかな、未来や過去といった分かりやすい物ではなく、関わりの全くない人、自分、存在しなかった人、そんな生物に会えるのか。

別の日には山を登っている、学生のレクエーションのように冒険をしている、命には関わらない冒険だ。無機質ことは過ぎる、そこには短縮された歓び愉しみ哀しみ苦しみ淡々と感じていく。山を登る苦しさやしんどさはない、一緒に登る人へも嫌な感情は湧かない、一緒に苦労する喜びを感じていたわるだけだ。

いつもの日常とは違う淡泊とした感じ方で疲れは起きない。失敗もして登るためのトロッコも乗り過ごしたが何だか笑っている。後からきた人が乗り込んでいるが焦りもない、本当に淡々とした気持ちだ。

懐かしいと感じる人もいるが知らない人だ、いつもの世界では知らない人なのだろう。全く常識も変わって色んな観念が違う、そして今居る世界と引き戻る。それは夢という脳が見せてるだけの世界だろうがでは死んだら脳を離れるのだがどういうふうに感じてみていくのだろう。

もうなにも感じないのだろうか、躰が無いとなにも見えずなにも感じず、また違う次元へと存在するのだろうか、消滅するのだろうか、色んな次元があるのだろうか、地球以外の時空とは違う星の次元や時空はどうなってるのだろうか？　　　　　　　

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