空を見ると心が透き通る

時々日常の忙しさが切れた隙間に、何かがなだれ込む、ワクワクだったり、哀しみだったり、怒りだったり、悔しさだったり、面白さだったり、楽しさだったり、特に朝の起きがけに夢を延長して、そういう感情と一緒に別の日常がなだれ込む。朝起きると涙が溢れてたり、怒りが湧き上がったり、懐かしい場所で和んでいたり、とても楽しい安心のある場所や人々との関わりだったり、戦争の真っ只中で殺し合ったり、いろんな感覚や日常の違う世界にいたことが分かるそんな感覚になる。自分が全く違う人で、夢に出てきた人も現実世界で起きている世界の人とは別人で、そう言えば、子供の頃は一つのキャラクターではなくたくさんの自分がいて、そのどれもを隠さずその都度合う人や分からない人と話をする。たくさんのグループで私はそれぞれの自分の好奇心を育んだ。好奇心が強くて好きとか嫌いではなく、話を聞いた。本音を言うとか言わないにかかわらず、話を聞く、ウソを言うと分かっていても信じて聞いてしまう。でもすごくウソっぽくなぜウソをつくのかわからずに話を聞いてしまう。否定も肯定もしていないのに、何故か嘘をつく人は怒り出す、それは子供でも大人でも同じで、わからないから質問するから怒り出す。なぜ嘘を付くのか突き詰めてしまっていた。だいたい嘘をつく人は仲間はずれになっているが、虚栄心や負けたくないといった謎の競争心や防御で凝り固まってあまりにもありえない嘘を付く。いやそれ誰も信じないってって思うがとりあえず聞く。

頭のいい人のグループも面白い、まったく知らない世界を教えてくれる、まったく興味ない知識でも、聞いてるうちにとても深い話になる、結果どんな分野の話でも何故か人間の真理や宇宙の話に繋がっている。例えば数字ははじめは数字が好きだから聞いていたのだが、数字が生きていることを知るし、数字だけで、色んなものや事を表していることが面白い。物質的なことから見えないものまで、人間の存在から身体の成り立ちまで。あまり難しくてよく分からないこともたくさんあるが、やはり全てが宇宙を表してる。

人の心もそうだ、誰も自分の心や魂のこと身体のことも知らないのに、それを使って生存している。またとても暗くて悪口ばかり言ってるグループは、かなり滅入るし長くは居られないが、かなり人間の闇の真理を突いている。誰にでもある真理で、この人たちは仲良く見せてそれぞれがまったく信じていないし繋がっていない。いわゆる不気味な人たちが地味な攻撃性はかなり気持ちが悪い。まったく共感できないので、よく反論をしてハブられる、まあ別に困らないのだけど。

いつも演劇をして遊んでた女の子のグループにも所属してた、小学生でも脚本を考える子と演じる子は頭のいい人とみんなから人気のある人がいて、何故か真剣に演劇をしてたが、これも人間の深層心理を小学生なりに紐解いて面白かった、誰もが違う意見を言い合い人物像を作り上げる。私は酔っぱらいのアル中とか人から嫌われるいい人とか、そんなちょっと変わった人を演じるのが楽しかった。はじめは童話や漫画などからはじめ、いつしか創作ものをすることが多くなった。勿論ヒロインやヒーローがみんななりたがったが、せっかくやるなら、一癖も二癖もある謎の人を演じるほうが面白かった。

勿論男の子のグループにも時たま顔出す、やたらと駆け回って探検したり暴れ回っていることのほうが多く、秘密基地や隠れがを作り、敵対するグループと争っている遊びだった、戦隊モノの真似をして遊んでいた。

どこにでも空と山と川があり、室内でも外でも人がいない場所がたくさんありそこで子供の頃は遊んでいた。

宇宙を考える時は、空を見る晴れた青空だったり、夜空のたくさんの星がこぼれそうだったり、雨で霧のようにもやりながら水が滴ったり、雪ですべてが真っ白で光って前が見えなかったり、雷が落ちて稲妻が光ってたり、氷が降ってあちこちが飛び散って身体も氷に当たって痛かったり。そんな自然の中で宇宙を感じる。

雲に寝そべったり、星に線を引いたり、きれいな空の生地で洋服を創ったり、真っ白い雪の中を泳いだり、突然空を引っ剥がして別の星に行くワープするとかいろんな空想して空を見ているのが和む時間だ。