Sowelu.keiko.kadoto|アートに生き、着る。人生 Sowelu.keiko.kadotoで取り扱う唯一無二の洋服は、デザイナー角戸圭子が1点1点パズルを組むように愛情を持って創っており、その作品は前も後ろも右も左もなく全方向でアシメトリーであるため、アートを着るように楽しい気持ちで、世界でただ一人オンリーワンな自分を生活の中でも自覚する、そんなお手伝いをしてくれます。

人とのコラボには相性がある、相性で決めつけて縛りたくもないが。

 

 意識していない形、当たり前の形を創ってなかった。

 

先日バンクーバーファッションウイーク用のデジタル映像の撮影をした。映像の撮影はこのブランドとしてははじめてでとても緊張の中の撮影でもあった。ただ和気あいあいとしたムードのモデルもいたが、撮影自体の演出上、緊張感は必要でもあった。

 

スタジオの方に演出と映像と編集、ヘアスタイリストさん、メイクさん、モデルさん、モデル兼ヘアアシスタントの方、送迎や雑用をしてくれた方と沢山の方に助けて頂いて撮影を1日間だけというタイトな中で行った。

 

そこでいろんな私のズレを発見した、私のブランドの洋服は、かなり服づくりとしては反則ばかりである。個人ブランドなので自由に創っていることもあるが、それは撮影の演出にも関係してカメラマンの人は苦労していたと思う。

 

ヘアメイクは親族でもあるので、洋服の当たり前でないとこを指摘していたが、多分だらしないという捉え方でデザインだと言うことに言い訳してると思われている。あらゆる当たり前を外しているという意図は知らないみたいだ。多分説明したこともないし、疑問に思われたこともないだろう。

 

まず型にはめない、形もわざとずらしていてアンバランスのバランスをとりながら創っている。ファッションウイーク用だったため身長175cm~190cm用に創っていたため、急遽集めたモデルさんは、158cm~181cmかなりバランスが崩れていたが、私の洋服は型にはめてないモデルさんとのコラボがアートとして成り立つので、バランスの悪いものもあるだろう。

 

ヘアメイクも服に対して考えられたものではなく、モデル有りき、ヘアメイク有りきでよりそうおうとしていないのでギクシャクしているし緊張感は半端ないと思う。ホントはもっと闘いながらお互い、いい意味の攻撃ができるモデルだったり、ヘアメイクだったり、カメラワークや演出であったりが理想であるが、中々そんなやり方の人は見つかっていない。それは大失敗に終わることもありうるのだが、いい意味での闘争心をもって撮影してる人は見つからない。それが楽しい仕事になるというわけではない、私自身も気を使って言い出せない弱さもあるから。1番の闘いに腰を引いて人の顔色を見てるのは私自身だ。

 

ヘアさんが「その肩ズレてない?直さなくていいの?」と言われたがそのケープにはフード部分とケープ部分しかないし肩というものがない、左右対称に創ってないのでズレているのが当たり前なのだ。そして誰が着るかで正解のない形が出来てくる服なのである。

 

ヘアさんが「袖の手を出す位置間違ってない?」と言われたが間違ってなかった、それが正しいし体の小さい女の子が着たので手の部分が袖の途中で終わっているのだが、それは元々袖が腕より長くデザインしたため、ベローンとなるようにしたデザインなのだ。糸も長めに切っているので糸の処理をしてないとも思われている。ただ自分の技術のせいで確かに格好いいバランスではないので、糸の長さや袖のベローンとしたバランスが上手くない、計算があまいぐちゃぐちゃっとしたバランスの良さは出来てないので、指摘され誤解されても仕方ないと反省した。やはり自由とは程遠い、難しいものだ。意図して創るものより無の状態で偶然出来るものには到底及ばない、修行が足りんということだ。

 

そもそも服に対してのヘアではないようなので、洋服を確認せずにヘアを創っていたので合う合わないはあけてびっくり状態である、その事でフードやマスクをつけることができなかった。ヘアスタイルは概ね提案してそれはモデルさんの髪の長さや髪質を考慮していないのでその中で即興でモデルの髪の長さや質に合わせて出来上がっているのだろう。もっと打ち合わせは必要で最初に段取りを打ち合わせしなかったのがこういう事になったのだろう。でも枠をつけないということはこれもありっての事だが、全てがぶっつけ本番撮影ではある。必要以上に話合うと自由な発想が出てこないが余りにもしなさすぎた。

 

カメラマンの人とは打ち合わせしててもヘアメイクの人とは打ち合わせしてないし、議論を好まない人だ、即座に喧嘩になり感情にとらわれて撮影とは関係のないことで言い合いを続けることになる。最後にお互いの人格否定で終わる。モデルさんを待たせないようにだけ素早くヘアメイクをする事しか考慮してなくて、出来上がってる人も出来上がってない人も分からず、結局モデルさんもカメラマンさんも待たしていたのだから。

 

ただ私はあらゆる自由に取り組まないといけないのに。

 

でも段取りだけよくてもいいもの出来るわけではない、こんな時も冷静にアートに徹するべきだが、私は自分の感情に負け、意識を持たなければならないとこを間違えてる、これも私のミスだ、どんな状況でもその時の創り出すことを優先して、トラブルを感じずそこで生まれるものに徹していられなかった、未熟だ。

 

何かを創るとき独りだと集中力も続くが人が介在した時の集中出来ないのが課題だ。それと独りでは出来ないからたくさんの人と上手くコラボできなければ、楽しまなければ、駄目だな。

 

どうしても目先のことに捕らわれ大事な楽しむという事にはならなかったが、緊張というジャンルで創りあげることを楽しみ忘れた。そうだ余裕がなさ過ぎたのだ、自分の緊張感に呑まれて余裕がなくなり、人の緊張感にかぶれたのだ。

 

しかし緊張感とは大事な事だ、この緊張でどれだけ自分をコントロールしていいものを創っていくか、映像なので服を着せたら後はみんなにお任せだが。

 

緊張とは自由の反対で苦しみや苦痛生み出し縛り付ける。テーマとサブタイトルが真逆でこれは難しい撮影だろう。カメラマンさんにも分からない感覚だろうし、ストーリーをつけると撮りやすいと言われたが即興でストーリーを創り伝えるのは、どうすれば良いかわからなかった。

 

そしてネガティブな事に目をやりすぎて、緊張をうみミスに繋がるのだ。ミスは失敗かそうではない、新しい扉を見つける事が出来る。知らない、分からないは新しい挑戦に繋がる。従来やってきたことの執着により阻まれて捕らわれていてはなにも生まれない。せっかくのチャンスが水の泡だ。

 

しかしこれを分かってともにものを創り出していく人が見つけられない。そこにはいつも諍いや喧嘩に留まって上手く機能しないのだ、創ることへの諦め、煩わしさに捕らわれてしまう。でもそんな時動き出してくれる人を気長に見つけることしか方法がない。が今回の撮影で期待に答えて動き出してくれた人を1人見つけた。緊張でたどたどしい感じではあったが進み出てくれたことは1歩進んだ感じだ、挑戦を止めないプロだと思った。こういう事を難なく出来る人がいる、もっと出会い、ものづくりを一緒にしたいのだが、それには私自身の成長も必要だ、まだ周りに呑まれてアタフタしてる人を安心させることも出来ず、説明も上手く出来ない。緊張が恐怖に変わった人を安心させることが出来ない、余計に感情に呑まれて全く関係もないとこで終わってしまう、未熟だ。もう一人自ら進み出てくれた人もいる、好奇心旺盛だ。

 

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代表者名 角戸 圭子 (カドト ケイコ)
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