小さな宇宙の旅　

服を創るのは楽しい、観るのも楽しい、自然と顔がほころんでいる。まあまあキモいし怖い笑顔でいる、思い出して笑っている。心も高鳴る、想像で創造しはじめる。なかなか思うようには出来ないのが残念だけど、楽しくて仕方ない。

何に使うとかこの日まで創るとかなにもない時が好きだ、ワクワクする。無意味な創作が好きだ、縛られないで創るのが好きだ。特別なことや特別な日は好きじゃない、日常の何でもない日が好きだ。

この先にバンクーバーファッションがあるけど、今から創れるものは何のためのものじゃない。これからの自然に湧き出るものを救い出す。イメージを掘り起こして具体的にして、思いつきのもを創る。

考えたものは駄目だ、脈絡もない無のものを掘り起こさなければ、それは目にしたものかもしれない、口にしたものかもしれない、耳で聴いたものかも知れない、肌で感じたものかも知れない。

宇宙とか地球とかに比べればとてつもなくちっぽけだけれど、頭の中や心の中はとても大きな世界である。一人一人がとてつもなく広い宇宙を持っている。生きている中で少しはその宇宙に気づけるのだろうか？

自分の中の宇宙を旅して引きずり出してやる、無意識の中のものを。なんでこんなに服を創ったり、好きな感じの洋服を観るのが好きなんだろう？まだまだ技術的には全然おぼつかないけれど、もっと出来るようになればもっと実現しやすくなる。

　大きな宇宙を目指すが小さくしか感じられない　

本当の宇宙は広い一個人では計り知れない広さと私の生きてる時間とは比べられないほどの時間が存在する。私から見えるものは、余りにも小さい空海山などの自分の尺度でしか体現できない地球。

例えば飛行機に乗って地上を観ると街や山や海が小さく箱庭のようにふかんで見えていく、宇宙までいくと地球がよく映像で見えてるのが宇宙なのだろうが本当の宇宙感は、私自体の時空でしか感じられないので宇宙の本当の感覚は感じることは出来ないんだろうなっと思う。何万光年先まで生きれないので話を聞くだけでの空想でしかないのだろう。

それで言うと自分の中の無意識の旅も想像でしかないのだから、同じ分かることはないのではあるが、そうなると自分の尺度でしか観ようがないのだから何もかも事実を分かりようがないのだな。

よく兄弟の人それぞれに思い出の話を聞くと同じ出来事が全く違う事実になっていることがある、そんな風に個性もそうだけど感じることや見えることにはたくさんの事実がある、これは全く尺度が違うと言うことに違いない。

私の洋服に感じる思いは、分からない人が殆どだと思う、私だって客観視すれば何故そのように感じるのか、何故生きてく軸になっているのかはさっぱり分からない。

ただただ人にはないのかも知れないけど、服を創ることが生きることというのは、変わらない現実でこの説明は出来ない普通の感覚なくらい当たり前の感覚なのだ。今日も洋服のこと考えながらニヤニヤしているのである。もし苦悩するとすれば決められたことを作らなければいけないことだ、洋服では融通が利かないのである。

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