ラブストーリー
人が紡ぐ愛とは
昔見た映画を思い出す、いや夢かもしれないが、その場所は?ヨーロッパだったと思う、とても自然が綺麗な山間の田舎にサーカスがやって来た、そのサーカスは田舎をまわり金儲けをして移動していた、ひどい時は詐欺や泥棒もしていた。
その町にはとても心も全てが美しい娘が住んでいて、サーカスの団員の紙芝居のとても素敵な男性に恋をした、初恋だった。その素敵な男性はサーカスでは珍しく背も高く見栄えは良いが、自転車も乗れず、ブランコも動物も扱えない男性でもっぱらファンを集め騙して金を巻き上げる担当をしていた。
娘は人を疑うことを知らず、初めての恋に戸惑いながら、毎日サーカスを見に行っていた。沢山の取り巻きを従えた男性の側に行きたくても行けず遠くから観ていた。
ある日その男性は後ろの方で光り輝く美しい女性に気がついた、吸い込まれるようにいつもの調子で誘惑をはじめた、その娘ははにかむようにして、男性を受け入れていた。何度か愛を語った男性はなにも盗らず心だけを盗んで、将来を誓って次の町へと旅だった。
それから娘はその男性が帰ってくるのを待っていた、時間がたつにつれて、サーカス団からお金をとられた、宝石を盗まれた、結婚詐欺にあったと、サーカス団の悪行が町の中で噂がされてきた。
はじめは聞こえてくる声も耳を塞いで、娘は男性を信じて待っていた、1日10日100日1年10年、娘も立派な女性となったとき、ずーっと待っていた男性が現れていないことに気がついた、町の皆が言ってたことが耳に入ってくる。いくら心で消しても、町の噂が今になって入ってくる、もう町の皆はなかったのように忘れている。遠い昔の出来事もう確かめようもない。
その時男性はそのサーカス団は捕まって解散していた。そして娘のところに行くためにコツコツとお金を貯めて迎えに行こうと決めて働いていた。
やっと貯めた大金を持って娘を迎えに行った時、娘は観るも耐えない老婆になって精神を病んでいた。娘は置かれた現実と自分の想いに引き裂かれ、もう男性のことも眼には入らず違う世界に行ってしまった後だった。男性は悔やんだ、何故会って話をしなかったんだろう、何で今の気持ちを手紙でも送らなかったのだろう。何故サーカス団のこと今の自分を話す機会を作らなかったたのだろう。そして想いだけで彼女の今を見ようとしなかったんだろう、会ってお互いの誤解をいや邪な始まりでも本物の愛に気がついたとき、会いに来なかったんだろう。
自分を守って彼女を見捨てた、自分に惜しげもなく愛をくれた彼女をいつもの調子で誘惑をして、それが愛の伝え方だと信じて、町に戻ると捕まったり、罪の報いを受けないために、自分を別人にしてお金持ちに姿を変えて現れるつもりだった。
娘はお金や地位を求めてたのではなくお互いの愛を求めていたためだったが、二人が側にいたときは本当の愛ではなかった、理想の愛を求めていただけだった。その時は偽りの愛に二人は溺れていたのだ。
もしがあれば本当の愛に目覚めていたら、二人は一緒になって、お互いを知る努力をしただろう、どんな困難も二人で乗り越える決心がついただろう、綺麗なままで思い出にせず、ぶつかり合っただろう、それで別れたのだったら、次に進めたのであろう、例え上手くいってなくても逃げずに、お互いの時を待って話が出来る距離を保ったであろう。
男性は彼女の施設で働きながら彼女の世話をしている、一生一緒に生きていくってはじめに彼女と誓い合ったあの言葉を守って、彼女と一緒にいれる幸せを、彼女の世話する喜びを、彼女の笑顔を観ていける事を生きがいにして。娘はもう苦しみも悲しみも嫉妬もない世界で穏やかに楽しみや喜びしかない世界で生きている。
そんな話だったような、これは自分の親に当てはまるラブストーリーだ、うちのお父さんお母さんが長い間、昭和の家長制度で歩んできた路のように思う、これはハッピーエンドか悲恋か?
私はこんな辛いことをせず、家族は一丸になってなにかを積み上げていき、闘うときは外と家族ではなく外と闘って困難を乗り越える方がいいと思う、家族内のゴタゴタはひいては、なにかすれ違ったり、我慢したり、優しさという名の無関心だったり、たとえば、人に理解してもらえないことでも、お金や権力や地位では得られない大事なもののために、自分のために、愛する人のために、国のために、地球のためにお互いが話したり行動したり。
間違ったら聞いたり訂正したり、些細な気になる引っかかることはストレートに話すと、想い合ってもすれ違ったりが少しは減り、遠く離れることも最小限ですむのではないかと。
諦めたら終わる、とりあえずあきらめなかった男性は約束を果たしているが、娘は諦めて違う世界に行ってしまったととれる。それは愛の形幸せの形、お互いが自分を大切にして出来上がった愛の形、あと一歩早くって思うとこもあるけれど。
愛の形は人によって違うので、とても素敵なラブストーリーでもあるのかなってとこもあるようなないような。
私はそう思うラブストーリーだったなっていう感想です。
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Sowelu.keiko.kadoto|アートに生き、着る。人生
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