創作するとき、自分の感情はとても邪魔です。

服を創るとき上がったり下がったり、感情に左右されるのはとても不便です、人の感情も自分の感情もそれによって限られた時間を有効にするには気にせず没頭出来ることを望んでいます。ポジティブな感情もネガティブな感情もそこにエネルギーを使ってしまうと創りたいことに到達するには集中が途切れ中途半端な形になってしまう。

人間の面白さには欲というものがあります、有りと有らゆる欲に支配され呑み込まれて左右されてしまいどのようにも変幻自在に変わっていく、それを表現するのが夢です。しかし自分がそれに支配されていては冷静に表現できません、探求して表現する為にものを創るのが好きです。

そこでは自分の感情に振り回されていたらつまらないものしか出来ません、穿った都合のいい表面だけの作品になります。勿論私にも感情に呑まれて歓び哀しみ憎しみ怒りが生まれてもちっぽけな感情です、出来れば自分の感情はコントロールして沢山の人間やそれを取り巻く環境自然地球を表現したい。誰一人同じではない個々の静と動を感じる感覚を身につけて表現したい。

勿論自分の中にも未知の感覚はあり感情もあり思いも寄らない自分を知ることもあります。それは自分だけではありません、有りと有らゆるものや生物には計り知れない魂があります。人や動物や植物にも個々の違ったものを持っていて、それは空や土地にも違っているのです。同じものも時間もなにもない。

個人的な欲は何かがんじがらめにして、純粋に創作の大事なとこをぼやかしてしまう。無の状態で何かを創作するのがとてもストンと創れるのです。結果はまだまだだと納得出来るものにはなりませんが、迷い迷い創ると失敗作になってしまいます。

　バンクーバーファッションウィーク

コロナの影響で2022春夏のデジタルコレクションに出展となり、映像も撮りました。沢山の次の課題を残しつつ、撮りたっかたものにはほど遠いですが、本当に実現しなかった2021秋冬コレクションの時とは、大幅に意識や風景が変わりました。多分あの時にはもう戻れない見えない世界です。

全てが遠い昔のように生活や意識が全然違って服創りにも影響は大きいです。全てが思い描いてるものを創るには服でもそうですが、時間やタイミングや人間や自然がとても大事です。同じ時間はもう来ない今が大事な瞬間だということ。

物事の瞬間瞬間に起こったことが今が全てなのだとも思います。と言うことで、映像の公開の日がやってきます。バンクーバー時間で10月22日15:50に私の映像、いろんな人に手伝ってもらって出来た映像が公開されます。

　　　　　　　　　　　　　　ここからショップ　　ここからショップ