小学生の時、ドロドロなミステリーが好きでした。
小学生の時、横溝正史や江戸川乱歩が好きでした。
小学校がとても古く、廊下も大理石で理科室も音楽室も図書室もとても暗い感じで味があるとでも言いましょうか、横溝正史に出てきそうな雰囲気のある学校でした。広島県のど田舎の町でその横溝正史の映画も近くで撮ったくらいの雰囲気の土地柄で、図書館は昼間でも暗くて余りそこでは本を読んでいる人が少ない部屋でよく一番奥の本棚の横の階段(もっと奥の鍵のかかった部屋に入る階段)にちっちゃな窓のがある段に座って読んでました。集中し過ぎて下校時間を忘れて呼びに来られました。たまにハッとして妙に周りを見わたして怖くなることもありました。
ちっちゃな町でも小さくて不気味な事件はひっそりと起こっています。例えば物や金がなくなっても表だって事件にしません。家の鍵はかかってないし色んな人が家に遊びに来て、お酒を飲んだりご飯食べたり、お父さんやお母さんがいなくても夕方になるとどんちゃん騒ぎで騒いでいます。人にも表と裏が露骨にあって今では考えられない、明るさの表の顔と暗さの裏の顔の入り交じった常識がはびこっています。田舎にはそこだけの常識があります。まさに横溝正史の世界です。だからといって私には多面的な興味もありスポーツも好きだし、笑いも好きという面も。
いつしか小説というよりノンフィクションの方が気になり出します。
国語の本に出てくる作者の人となり、小説より作者のことを書いた物を読むようになります。智恵子抄の高村光太郎と智恵子の二人の世界。岡本太郎さんが好きですが、そのうち岡本かの子という母親作家と一平という風刺漫画家の風変わりな家庭環境で独特の世界の中で育っていくという、その人となりが芸術のようです。他にも沢山の有名な作者たちは、独特な生き方で生きています。国語で習う正しい事では計り知れない入り組んだ情感、当たり前。本音と建前とか軽い情感では表せない人間感。目に見える表面的な世界だけではない入り組んだ感情の世界、本人でも分からない世界が繰り広げられているのです。
それは私たちの日常生活にも複雑に絡み合っている世界でもあるのです。いい人でいる事正しい事であることは、表では親や学校の先生など色んな人に教わってきますが、本当の意味で学ぶのは言葉だけでは分かりません。実際に体験して感じて表だけではなくもっと深く感じたり知ったりする物です。同じ体験でも捉え方も感じ方も違います。年齢でもお金を持っているかも人より出来ることがあってもそんなことではないと思います。いつまでも分かることは少ないし正しいとも言えません。本は色んな仮の体験が出来ます。ボタンを押せば今みたいにすぐに分かることなんて本当はないのかもしれないです。何をするのも正解を探し続けているのかもしれません。洋服を創るのもそうかもしれないです。
ハンドメイド ブラック&ホワイトステッチ切り替えロング丈ワンピース 1-1
商品紹介
ハンドメイド ブラック&ホワイトステッチ切り替えミニワンピース 1-13
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関連情報
Sowelu.keiko.kadoto|アートに生き、着る。人生
Sowelu.keiko.kadotoで取り扱う唯一無二の洋服は、
デザイナー角戸圭子が1点1点パズルを組むように愛情を持って創っており、
その作品は前も後ろも右も左もなく全方向でアシメトリーであるため、
アートを着るように楽しい気持ちで、
世界でただ一人オンリーワンな自分を生活の中でも自覚する、
そんなお手伝いをしてくれます。
屋号 | Sowelu.keiko kadoto |
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