仮面舞踏会か三文芝居かどこにもいない私探し

 

日常にはたくさんの私がいる。それは多重人格という意味ではなく、私の湧き上がる声、思考を通さないエゴとか心とか魂の声、俯瞰して見ている自分、思考の声、身体から発する声、耳から目から匂いからの声、あらゆる部位で私はできている。

私たちは、自分を知らない、組み立て方も知らない、みんなが違う始まりから生まれる。

外では、たくさんの教えがあり、始めは、その教えに従おうとするが、私たちの声が合わないことも数々、皆は、外の世界だけで、自分を組み立てる、自分たちの声を意識してない、意識してる人も、無視する人も、人の言葉に惑わされて、自分たちの声が聞こえていない人もいる。

自分たちの声は自己中心の声でもない、自分たちが組み立てられて増設されて行くことが、自分たちの声を聞き、自分を見つけていくプロセスだ。

だが、外からの教えを、分類せず、素敵な仮面をつけて、自分を組み立てて行くことが、自分と思ってるのだ。

本当のことは経験してからでしかわからない。

だから、他人は自分が知ってることを人に教え、隠す。仮面の価値しか教えない。

世の中、外の世界は仮面舞踏会で成り立っている。それは自分を知ってる人には三文芝居に見える。

仮面もマスクをつけるのではなく、精神や肉体を変形させていてまでして、仮面舞踏会に適合してる人もいる。それはその世界では成功してる人、その世界の豊か、その世界の価値あるスターに見える。

そこには、仮面をつけない自分は関係ない、が、自分たちを見つけたい人は、三文芝居に見える。

結局、自分というものは誰かには、教わる事は出来ない。

どの世界に生きるかは、自分で選択している、誰もいない世界もある、たくさん人がいる世界もあるが、自分の世界は自分しかいない、たくさんの自分で自分を運営していく事が、生きるということ。

どれか一人の自分でしか機能しないと、偏った苦しい世界となる、人からの見え方は全く関係ない。

それでも関わる誰かや何か、時代や情景が私たちを見つける手助けはしてくれる、逆に隠したり、押し殺す、潰す、捨てる抹消しようとする時もある。それでもそれは、外の世界、幻想の世界、仮面舞踏会での世界なのだ。

本来は外の世界は補助的役目、誰しもが自分を大切に成長する事が役目なのである。

自分が見た外の世界は、自分を補うための幻、幻影、ただ、それも大切な世界で、自分の世界と外の世界は、バランスを取り、同じ配分でないといけない。

どちらかに偏ると、健全さを崩し、精神的病気、体の病気となる。

どちらもあって、どちらも照らし合わせて、自分たちが選択する。

外の世界、現実世界に偏れば、何かが欠けて、大病、肉体的精神的病気になり弱る。

内の世界、自分の世界に偏れば、何かが欠けて、大病、精神的肉体的病気になる。

どちらも不可欠で、かつ、自分達の声を聞きながら、自分を軸に生きる方がいい。

これは簡単でもなく、たくさんの妨害、障害が現れる。

これをうまく自分達が運用する必要があり、それはなかなか難しい。

教えてくれる人はいない。

みんなが手探りで、今ある材料を工夫して、見つけて育てる、育てても歪んだり、光のある方に楽に伸ばしていくが、どの方法も間違いでも正解でもない。自分の選択で成り立っている。

意識してるものより無意識の判断が多く、この無意識に自分は埋もれてるものが多い。

無意識の中の自分を探し出すことが先決だ。